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日本たばこ産業株式会社様

目次

 

  1. JTグループの事業概要

  2. インナー向けプロモーションメディアとしてSKIPを活用

  3. 参加や投稿を促すためにポイント制も導入

  4. 新しい商品に、新しいプロモーションを活用

  5. これまで埋もれていた情報が集まるようになった

  6. ソニックガーデンへの評価

 

JTグループでは、SKIPを利用して社内向けの販促活動を展開している。

導入の経緯と活用方法について、詳しく話を伺った。

■ JTグループ事業概要

 

-- JTグループの事業概要について、ご紹介ください。

 

JTグループでは、100を越える国籍の約5万人が、国内外におけるたばこ事業をはじめ、医療、飲料、加工食品事業などを、世界120か国以上の国と地域で展開しています。

 

国内たばこ事業はまさにJTグループの中核事業であり、その強みは、ブランド力と多様なニーズに対応できる豊富な商品ラインアップにあります。海外たばこ事業は、積極的なM&Aにより、グローバルタバコメーカーとして積極的に事業を展開しています。

 

医薬事業は、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、糖尿病治療薬や抗HIV薬など、世界レベルの新薬創出に取り組んでいます。

 

その逆に、「Roots(ルーツ)」を展開する飲料事業や、冷凍うどんやベーカリーショップ「サンジェルマン」などを展開する加工食品事業は、生活者により密着した製品を提供しています。

 

そのほか、CSR活動への取り組みや企業イベント・企業スポーツを幅広く展開することで、「JTならではのブランド」を提供し続けています。

 

 

■ インナー向けプロモーションメディアとしてSKIPを活用

 

-- JTグループでは、どのようにSKIPを利用していますか

 

火を使わず煙が出ない無煙たばこ「ゼロスタイル」など、

EP( Emerging products)事業関連商品のインナー向けプロモーションに、

SKIPによるSNSを活用しています。

 

SNSには、「 E+Lab. 」という媒体名を

付けており、JTクリエイティブサービスは、E+Lab.の運営事務局を

担当しています。

 

 

-- インナー向けプロモーションとは?

 

「ゼロスタイル」をはじめとしたEP事業の商品は、まだまだ

認知度が低いのが現状です。それはJTグループ内でも同様です。

先ほど紹介しましたように、JTグループにはたばこ以外の事業に

関わる社員も数多くおりますので、グループ内にも広く

「ゼロスタイル」などの存在や特徴を知ってもらうため、

インナー向けの告知活動を行っています。

無煙たばこ「ゼロスタイル」

AMLのサンプル画面

■ 参加や投稿を促すためにポイント制も導入

 

-- E+Lab.の詳細について教えてください。

 

E+Lab.は、会員制のSNSとして運用しています。JTグループの社員であればだれでも利用できますが、本人確認のために登録手続きを設けています。

 

2012年の9月から正式にオープンしましたが、約1年が経過して、現在の会員数は約600名です。

 

メンバーは、SNSの機能を自由に利用して、E+Lab.にまつわる意見交換や情報共有ができるようになっています。そのほか、一般的なSNSと同様にプライベート投稿もできるようになっています。

 

 

-- E+Lab.の利用を促進するために行っていることはありますか。

 

E+Lab.へのアクセスを促がし、メンバー間のコミュニケーションが活性化するよう、コンテンツの充実や参加型イベントの開催、さらにはE+Lab.へ誘導する仕組みなど、さまざまな施策を実践しています。詳細は、次の通りです。


(1) 事務局より発信するコンテンツの充実

会員を飽きさせないよう、直接的な商品の情報だけでなく、社員の紹介記事を投稿したり、関連グッズやメンバーが興味を持ちそうな情報を、コラムやインタビュー、対談記事といった形で制作し、継続的に投稿したりしています。


(2) 参加制を促すための仕掛け
参加制を促すため、投票機能を利用したコンテストやアイデア募集企画を開催したり、 ポイント制も導入したりしています。ポイントは、獲得数に応じて、レザー製ノートホルダーなどのオリジナルグッズをプレゼントしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(3) 事務局メンバーのキャラクタライズ
事務局や事務局のメンバーに親近感を持ってもらうよう、親しみやすいプロフィール画像を作成し、キャラクタライズしています。アイコンを見れば、だれの投稿か一目で分かるのというメリットもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(4) 役員への参加要請
単発ですが、会員数をふやすのに効果的だったのが、経営層に

メンバー登録を要請したことでした。特に日本たばこ産業の

代表取締役社長である小泉 光臣がメンバー登録をしたときは、

大きな反響があり、一気にメンバー数が増えました。

(5) SNSに呼び込むための仕掛け
E+Lab.の存在自体をアピールするため、SNSとは別に「E+lab. Navi」

というプロモーションサイトを開設しました。E+Lab.の操作ガイドや

SNSだけでは伝えきれない情報や動画を掲載しています。

また、E+Lab.のガイドブック(パンフレット)なども作成して、

E+Lab.の存在や利用方法のアピールに努めています。

 

投票機能を利用したコンテストやアイディア募集企画を開催

投票機能を利用したコンテストやアイディア募集企画を開催

AMLのガイドブック

■ 新しい商品に、新しいプロモーションを活用

 

-- なぜ、社内SNSをインナー向けプロモーションに利用しようと考えたのでしょうか。

 

E+Lab.の商品に関して、インナー向けのプロモーションを展開すると

決まったとき、最初に考えたのはメールマガジンの活用でした。

しかし、これまでの経験から、メールマガジンだけではインパクトがなく、

効果にも限界があると思っていたところ、社内SNSを活用してみては

どうかというアイデアが出てきました。

 

正直なところ、社内SNSの利用も初めての経験でしたし、プロモーション

メディアとして活用する事例があったわけでもありません。しかし、

「ゼロスタイル」のような新しい商品には、新しいプロモーション方法を

試してみるのも、おもしろいのではないかと考えました。

また、うまくいかなければ、いつ止めても構わないという判断もあり、

まずはトライしてみることにしました。

 

-- 利用するSNSとしてSKIPを選んだ理由を教えてください。

 

SNSの選定は、日本たばこ産業株式会社の情報システム部門が主体となり選定をしました。SNSとしての使い勝手の良さはもちろん、クラウドサービスとして利用するので、運用のしやすさやセキュリティといった点も、重要な選定項目となりました。

 

また、サポート面では、単なるテクニカルサポートだけでなく、SNSの運営や利用者をどう増やすかといったことに関しても、サポートしてもらえる製品をということで、SKIPに決まったと聞いています。

 

 

「新しい商品なので、新しいプロモーション方法を試してみるのも、おもしろいと思いました」(布施氏)

■ これまで埋もれていた情報が集まるようになった

 

-- SKIPの導入効果があれば、教えてください。

 

E+Lab.を通じて「ゼロスタイル」を初めて知ったとか、商品に興味を持つ

ようになったという声は多いので、今後も継続していくことで、一定の

成果は挙げられるのではないかと期待しています。

 

さらに、E+Lab.とは関係のない部書やグループ会社に所属するメンバーから

新しいアイデアが発信されたり、小売店での販売方法を写真付きで報告

してくれたりと、これまで埋もれていた情報が自然と集まるようになって

きたことや目に触れやすくなったことは、嬉しい誤算でした。

 

これは、グループ内に閉じたコミュニティなので投稿がし易いということも

ありますが、「いいね」ボタンなどで投稿に対する反応がダイレクトに

わかることが、投稿者のモチベーションにつながっているのではないかと

分析しています。

 

 

-- 今後の予定などがあれば、教えてください。

 

メンバー数を増やしたいというのは当たり前ですが、単に人数を増やすだけでなく、積極的な情報交換が

行われる「場」として、質を高めていきたいと考えています。

その一つとして、動画コンテンツの活用なども、積極的に取り入れていきたいと考えています。

 

また、社内SNSに関して、人材育成やコミュニケーションインフラとしての可能性も、さらに探っていければと考えています。

 

「トライアルで利用できましたので、機能や利用方法、運用方法を確認できました」(樋口氏)

■ ソニックガーデンへの評価

 

-- 導入時に苦労したことなどはありましたか。

 

導入を開始する前は、社内外にかかわらずSNSの導入・運営ははじめてのことでしたので、正直、不安もありました。

 

しかし、ソニックガーデンは、SKIPの導入を支援するメソッドを確立しており、次のような運営のノウハウやリスクに対する対処方法、必要な文書等のひな形などを提示してくれました。
 

  • SNS運営の基本的な流れ

  • SNS運営を成功に導くポイント

  • 運営事務局の業務と役割の定義

  • 情報漏えいや誹謗中傷などのリスクに対する対処方法

  • 運用ルールの整備方法

  • 運用ポリシーのひな形

  • 初期設定項

 

基本は、このような手順や運営ノウハウに従って導入を進めていけば良く、個別の不安点や要望に対しても柔軟に対応してもらえたので、とてもスムースに導入を進めることができました。

また、ソニックガーデンからの提案だったのですが、本格的な利用を始める前、数か月間、トライアルでSKIPを利用できましたので、機能や利用方法、運用方法を確認できました。

運用開始後も、定期的にミーティングを開催し、運用・運営の相談に乗ってもらったり、システムのカスタマイズなどにも対応してもらったりしているので、とても助かっています。

 

-- 実際にカスタマイズをした機能などはありますか。

 

定期的に掲載するコラムを投稿する際、以前は、「読者になる」ボタンが投稿記事の上部に配置されていました。この「読者になる」ボタンの配置を、記事の下部に移動してもらうことで、ボタンをクリックしやすくしてもらいました。


こちらからの要望というよりは、相談をしながらカスタマイズをしてもらったのですが、このようなちょっとした工夫で、次回以降に掲載する記事の閲覧数が変わったり、会員がSNSにアクセスする頻度が変わると思います。


そのほか、当方から要望する、しないにかかわらず、この1年でSKIP自体も大きくパワーアップした印象があります。

 

 

-- ソニックガーデンへの期待があれば教えてください。

 

SNSの導入は、挑戦的なプロジェクトであり、経験やノウハウもなかったので、あまりにも基本的なことから、突飛な要望をお願いしたりすることもあったかと思います。しかし、柔軟かつ迅速に対応していただき、順調にスタートすることができました。

 

これで完成ではなく、今後、さらに会員数を増やし、コミュニケーションを活性化させながら、E+Lab.の商品の認知度向上に貢献していきたいと考えています。そのためにも、今後もこれまでと変わらない、きめの細やかな対応を期待しています。

 

 

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

 

日本たばこ産業株式会社

■ 本社所在地: 東京都港区虎ノ門2-2-1

■ 設立:    1985年4月1日

■ 社員数:   48,529人(連結、2012年3月31日現在)

■ 事業内容:  「JTグループならではの多様な価値をお客様に提供するグローバル成長企業」をめざし、

       たばこに加え、医薬、食品を柱として、企業価値の増大に向けた事業運営を行っている。

 
株式会社JTクリエイティブサービス

■ 本社所在地: 東京都渋谷区南平台町5-1 日本たばこ渋谷ビル

■ 設立:    1994年4月

■ 社員数:   400人

■ 事業内容:  JTグループへの一般財の調達、JTグループ各企業の社内報等インナーコミュニケーション

       ツールやCSR報告書等の企画・制作・編集、JTビルの運営・管理、イベントの企画・運営

 
* 取材日時 2013年9月
* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。
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